冷え症とは外気の影響によって感じるものもありますが
低血圧や運動不足のため
手先や足先など体の末端の血行が悪くなり冷たくなってしまう症状をいいます。
身体の深部の温度(=核心温)自体はそんなに下がっていないのに異常に冷たく
感じる状態になってしまっています。
☆
核心温とは環境の変化などで左右されにくい身体の深い部分の温度のことです。
ちなみに冷え性とよく混同される言葉で「低体温」がありますが
これは
核心温が36℃以下になった症状をいいます。
●「冷え」るとなにが悪いのか
体感としてはやはり冷えているわけですから心地いいわけもないですよね。
また身体はみるみる代謝が落ちていってます。
代謝の重要性については前回お話しました。→
健康コラムvol.1(代謝)はコチラ
体温が1度下がると代謝は10%ほど落ちまたそれに伴い免疫力も30%落ちます。
健康の全ての鍵とも言える「代謝」が落ち、免疫力も落ちるわけですから
身体によくないことが次々と起こります。
疲れやすくなったり、身体が凝ったり、むくみが取れなかったり、
風邪をひきやすくなったり、お通じが悪かったり、、、
思い当たることがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
●現代人は「冷え」を感じる人が多い?〜「冷え症」の原因とは〜
ずばり冷え症の原因は、大きくまとめると3つあります
1、 運動不足
2、 過度のストレス
3、 不規則な生活
1の
「運動不足」については熱を発する筋肉が落ちてしまうこと
により体温が下がり冷え症を引き起こします。
2の
「過度のストレス」と3の
「不規則な生活」については自律神経が乱れる原因になります。
自律神経は
・交感神経(緊張する際に働く)
・副交感神経(リラツクスする際に働く)の二つの神経の
相互作用によって成り立つもので、このバランスが大切です。
人は眠りたいときにきちっと眠ることができたり頭を働かせたいときに頑張れたりするのですが、
このバランスが乱れると休みたいときに休めず頑張りたいときに頑張れずといったような失調が起こり
身体の機能にも様々な悪影響が出て今回のテーマである冷え性にも繋がります。
●どうしたら「冷え」を改善できるのか
まず上記で上げた冷え性の原因となることの反対の生活をしていきます。
1、運動不足について
日々の生活で少しでも運動を取り入れることによって筋力の向上を図り
現状の筋力の維持に努めます。
普段エスカレーターに乗るところを階段を使ったり頑張れる人はお家で
少しでも腹筋するとかダンベルを使うなど筋トレと言われる運動を少しでも取り入れましょう。
筋量が増えれば基礎代謝が増え、結果的には体温が上がっていきます。
2、過度のストレスについて
日常のストレスを避けることは難しいところですがストレスを感じる場面を
思い起こしてみてそのストレスを少しでも感じないためにはどうしたらいいのか考えてみましょう。
環境は個人個人で様々なので一概には言えないですが、恐らく自身で変えていくには限界があります。
そんな中でも自身の考え方、行動でなにか少しでも変えることができるかもですよね。
あとは自分の癒されることを実践する。美味しいものを食べるとか、お風呂にゆっくり浸かるとか、
好きな本を読むとか…
好きなことを、気持ちの安らぐことをきちんとする。
これが案外日常生活の中にいると仕事や家事など「やること」
に支配されてついつい後回しになっているかもしれません。
3、不規則な生活について
改善できる人とお仕事の事情とかでなかなか難しい人もいるかもしれません。
睡眠って本当に重要なので昼夜逆転のお仕事の人もきちんと睡眠時間だけは最低
でも6〜7時間は確保できるよう考えてみてください。
また食べ過ぎないこと。食べ過ぎはいろんな内臓器官を消耗します。
消化作用は身体の内臓器官のエネルギーをすごく消耗する行為なので、
そこにエネルギーや時間がかかりすぎると、心身が休みたいときにきちんと休めなかったりします。
「程良い食事に、質のいい確かな睡眠」を心がけてみてください。
最後に、単純に
身体を「あたためること」
冷えている環境ならあたたかい飲み物・食事を取るようにするとか
代謝のお話にも出てきましたお風呂に浸かるなど単純に身体をあたためることを実践してみてください。
●終わりに―――――
夏でも最近は過度の冷房で体調を崩される方も多いですよね。
冷えは体感的にも不快なものなので日々苦しんでいる方も少なくないのではと思います。
そんな方たちに、実は日々の生活の仕方でその不快な気持ちを少しでも改善できるんだよ
とお力になれていれば嬉しいです。
実践できることから少しずつ一緒にやっていきましょう。
次回も皆様のお力になれるような情報をお伝えできるよう情報収集しておきます!
ありがとうございました!
株式会社リュウナ
小寺奈々
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監修:大阪体育大学名誉教授
松村 新也先生
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